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ハミングとは何か [裏声]

ハミングとは、口を閉じて声を鼻に抜いてメロディーを歌うことで、鼻歌と呼ばれます。
ハミングでは歌詞を発音する必要がないため、音程練習に最適です。歌を歌う時には、歌詞の言葉の響きによって音程の高さがわかりにくくなってしまいます。また、同じ発音をすると正しく音程が取れているように錯覚しがちになってしまい、正確な音程がとりにくくなってしまいます。

また、ハミングを練習することで、「喉ではなくお腹で歌う」というような感覚を身につけることができるようになります。
口を閉じて、鼻を通して声を出すように発声しながら「ドレミファソラシドレミファソラシド・・・」と、徐々に音程を上げていきます。さらに、反対に徐々に音程を下げていくことも試してみます。
口を開いて歌詞を歌うのと違い、喉の開閉による音程のとりかたが緩慢になります。そのため、音程が変化しても地声から裏声にスムーズに切り替えることができ、声質にもほとんど違いが出ません。
また、高音になるにつれて、おでこの辺りに声が当たって響くように、また、低音では胸のあたりに声が当たって響くようになるのが実感できるようになります。

喉で歌うと、喉の開閉だけで声質やボリューム、音域を表現しようとして喉を酷使してしまい、特に高音域を無理に出し続けることで声を潰してしまうこともあります。
ハミングで、喉以外の部分で声を響かせる感覚を身につけることで、歌う時に声を潰さないようにすることができるようになります。

⇒歌が上手くなる方法はこちら

ファルセットとは何か [裏声]

ファルセットとは、発声法の一種で、一般的には裏声と呼ばれています。裏声とは、地声では出せない高音域を特殊な発声法で出した声のことです。仮声と呼ばれることもあります。
オペラの世界でのファルセットとは、男声の生まれ持った音域よりも高い音域を歌う時に出す声と定義されています。つまり、ファルセットとは、男性の裏声ということになります。現代の日本では、女性でも裏声で歌う場合はファルセットと言われます。

ファルセットの仕組みを詳しく説明すると、声帯が開き気味になり、その間を多量の息が流れることで、声帯の粘膜の端のみが振動して発せられる声のことをいいます。ファルセットの声が出る時の声帯は、2枚のヒダがほとんど接触せずに、振動するだけの状態になっています。
声帯が開くために息の漏れが多く、やわらかい声で、声量も控えめだということがファルセットの特徴です。ファルセットで発声している時は、喉が締まっていない状態のため、楽に高い声を出すことが可能になります。

「ファルセット」という言葉の意味は、もともとは「不適切な声」「偽りの声」といったものです。その理由としては、十分な音量が出ない、音色的に欠陥がある、言葉がのらないなど、歌う上では不適当な声だということが言われています。
しかし、意図的に声を裏返し、優しい高音で歌う声がファルセットです。言い換えると、裏返った声を意識的にコントロールして歌の表現として使う手法が、ファルセットと呼ばれます。

⇒ファルセットの詳しい練習方法はこちら!
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ファルセットとは何か?~実は、プロの世界でも曖昧~ [裏声]

ファルセットとは、簡単に言うと「裏声」のことです。ファルセットの定義は本当に幅が広くて(悪く言えば曖昧で)、専門家の間でも、はっきりとした定義はされていないようです。

そのため、ポップの男性歌手の場合は、「地声でここまでの高音が出せる」というのが売りになることもあり、ファルセットと分類されるべき歌い方の音域まで、「地声」として売りだされている、ということもあります。プロの世界でもそうした現象があるくらい、ファルセットの定義は曖昧なのです。

そのように、声楽的にはいろいろな定義や議論があるのですが、アマチュアの場合、そんな難しい定義を調べるよりも、とにかく「裏声で歌う」ということを多くした方がいいです。一曲でもワンフレーズでも多く歌う方がいいです。歌うための音楽であり、調べるための音楽ではないのですから。調べるための音楽は、専門家がやることです。私達のほとんどは、ファルセットについて調べた時より、ファルセットで歌った時に幸せな気分になるはずですから、要は歌うことです。

ファルセットだけで歌うのもいいですし、ポップの男性歌手がよくやるように、「地声」で届かない音域になったらファルセットに切り替えるという練習をどんどん積むのもいいです。これに慣れてきたら、今度は、そんなにきつい音域でないのに、あえて途中からファルセットに切り替える、また戻す、というのを繰り返してみるのも面白いです。きつい音域になってから変えるよりも、逆に難しかったりします。

とにかく、ファルセットに限ったことではないのですが、難しく考えるより、まずはのびのびと歌うことです。これが一番の上達の近道です。

⇒ファルセットの詳しい練習方法はこちら!
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